HOYO

仕事が終わって日付が変わった頃、家路まで車を走らせていると、懐かしい友達から電話。思わず近くのコンビニに車を止めて話し込む。仕事のこと、恋愛のこと、音楽のことを順繰りしながら、他愛もないことをあーだこーだ話す。「10年後も同じ話しながら笑ってそうだよね」って言って笑う。これがあるからやっぱり女の子は幸せな生き物だなあと思う。何かを手に入れたら何かを失うのは、もう当たり前のルールで、その失うことになるものを最低限に抑える努力をすることと、今あるものを踏み台、つまりゴールではなくて「過程」にすることが大事なんだなあ、あほみたいに笑ってる裏側でもう一人のわたしが思う。誘ってくれたIt's A Musicalの来日公演も予定が合わず行けなくって、また会おう、なんて漠然とした約束をして電話を切った。

毎年この時期は来日ラッシュで、なんとなしに心が上擦り気味になるんだけど、仕事のスケジュールと照らし合わせてみると、なんと2つしか行けないという。一つは、一昨日行ったThe Kooks。もう一つは、2月にあるThe Pains Of Being Pure At Heart。来日情報が入ってきて思わず声を上げて喜んでしまったFleet Foxes、CSS、そしてさっき挙げたIt's A Musicalも行けず、無念。こればっかりはどうしようもない。

今年一発目のライブにもなったThe Kooksのライブは、前回の来日と比べると随分と多彩になったなあという印象を受けた。余裕綽々のステージで観ていて気持ちが良かった。サードの楽曲は、ファーストやセカンドのものには勝らないけど、でも「Eskimo Kiss」なんてのは名曲だと思う。(実際生で聴いて確信した!)でもでも、当日演った曲の中では「Tick of Time」が断トツで良かった。ほんとずば抜けて良かった。

アコースティックでプレイすると、ヴォーカルのルークの歌声が映えて、よりくっきりするから思わずうっとりしてしまう。全体的にFUJIのステージがとっても似合う雰囲気を醸し出していて、今年の夏はFUJIで観たいなあ、なんて思っていたら、それを察知したかのようにルークが夏に帰ってくるよ、って言ってくれたりして。曲数も多かったし、大阪だけ急遽セットリストを変えて「Eddie's Gun」を演ってくれたり、サービス満点でした。唯一、心残りがあるとしたら(ないけど)、前回の来日公演で聴いて以来、幻の曲になっている「Princess of My Mind」がもう一回聴きたかったなあ。あと、久しぶりの生イギリス英語に萌えた。今年はもっと本気で英語勉強しようと思った。3年ぶりに受けたTOEICはリスニングのスコアは前回を上回ってほぼ満点に近いのに、リーディングがガタ落ちで泣けた。今年のセンター試験の英語も7割しかとれなかった。だからがんばる。話は戻って、ラストのラストに「Naive」を演るなんて、泣かせにきてるなあ、とずるいなあ、と思いながらちょっと泣いた。

何回観たんだろうな、この映像。大学時代ずっと一緒にライブに行っていた友達を思い出した。

明日はレディースデイだから、「ヒミズ」を観に行こうかな。一緒に「ロンドンブルバード」か「ロボジー」も観たいけど、結局「ヒミズ」だけ観て帰ってきそう。気持ちに余裕があったら行こう。It's A Musicalのライブも。4月とまだ先の話なので時間が合う人は是非。