つみき

上も下もないただの平面だと思っていたところに実は地下があってそこには人が暮らしていたのです。なんて、ちょっとした出来事が「当たり前」をぶっ壊す。RADIO CRAZY二日目のチケットが完売したという知らせを聞いて、驚いた。初年度から毎年行っていた立場からすると、「?」という感じだ。一般発売初日に完売なんてありえないでしょう、と見下していたわけではなく、ラインナップを見た限りだと収容人数の枠減らしたの?とどうしても思ってしまう。それとも、これが今旬のアーティストがごろごろのラインナップなの?必死でチケット取らないと見れないラインナップなの?そうなの?良くも悪くもあれこれ考える。でもこの即日完売がアジカンを観たい人達の波が押し寄せてきた結果なのだとしたら。泣けるなぁ。


今のソファーの肘掛け
うずくまる猫と
エディと言う名の犬の模型
起き抜けに濃い珈琲を注いで
「All right part2」

ブラウン管越しのギヴミーマネー
出鱈目
プライム・ミニスター
「1980」

透明なようです
悲しいさ 凍るほど
「それでは、また明日」

折れそうなオール
向こう岸が見えない海のよう
言う 女々しいが言う
もう漕ぐのかったるい
「大洋航路」

雨が降りやんで少し乾いた道端に宿るイメージと
舞い上がった名も無き正義が君の言葉を奪うのだろう
「マシンガンと形容詞」

君と町を結んで
海辺に沿って
「レールロード」

どうしようもなく ただ 塞ぎ込む夜に
皮肉だけを綴る僕の悪癖を許して
いつかまた君と会う日を願う
コーヒーは今日も苦いです
敬具
アネモネの咲く春に」

どのメディアもアジカンくるりばっかりでうんざりだぜ、って人達のことはどうでもいいよ。「広く」って一つしかないけど「深く」には色々あるんだなぁと思う。あんなことやこんなことが絡み合って、どんどん積み重なって。「In the morning」から始まって「too late」で終わるこのアルバム(『ランドマーク』)、もうそれだけで十分なのだけれど、できれば、すべての楽曲で鳴り響くアジカン節の斬新なリフに思う存分酔いしれて、何度も「オールライト」と全身で叫ぶ後藤の姿を年内に見たかったなぁ。「今日食べたシフォンケーキが美味しかった(ハート)」では駄目なのだ。それは未来なのだ。あくまでゴールなのだ。さあ、年末はどうやって過ごそうか。音楽なしってのもいいかもなぁ。なんて、そんなの無理というか嫌よ。一日中全身で音楽を感じて、ほくほくしなきゃ、始まらない。

ランドマーク

ランドマーク