マスタード

先週末のこと。高校の修学旅行ぶりに新幹線というものに乗った。ホームにそれがお目見えしたときには感極まってしまって夢中で写真を撮った。乗ったら乗ったでその快適さに感動して、あっという間に福岡に着いたことにまた感動して、降り立った博多駅がお洒落でまた感動した。とにかく感動しっぱなしだった。前に訪れたときも同じことを思ったけど、福岡はとっても愛嬌がある街だ。第二の東京(憧れという意味での)は、大阪ではなく福岡だなぁと思った。雑貨屋さんでかわいいスタンプを見つけて買った。帰ってネットで調べたら品切れになっていた。

この前の水曜日のこと。andymori×くるりのマイムマイムツアーに行った。仕事終わりでバスに飛び乗って、営業帰りの車が連なって起こる渋滞にそわそわして、着いた頃には「ワンダーフォーゲル」が鳴っていた。ああ、ってなってそのまま一番前のブロックへ。命ある限り、彼らの音楽をずっと聴いていたいとは前から思っていたけど、それを更に強く思ったライブでした。その日のandymoriは、というか小山田壮平は、憧れのバンドと同じステージに立てた喜びが抑えきれない様子で、指先からもそれがぽたぽたと溢れていた。きっと彼の指は湿っていたはずだ。まさにそれだけが原動力だとでも言うように、演奏もままならない感じで終始荒っぽくて(良い意味で)それこそブレーキが効かないトロッコみたいに、たたみかけるような演奏だった。だけど淡々としていて、かつてのandymori(こういう言い方は語弊があるかもしれないけど)はそうだったなぁと思って、そういう意味では初期の匂いがぷんぷんするライブで、良いもん見て思わず心が緩んだ。(くるり岸田繁も「andymoriはニューモードだった」と言っていた!)ステージとフロアの間の溝は、とっても大きかった。手が届くものもいいけど、いつまでも手が届かないものもわたしは好きよ。新曲「teen」(と聞こえた)が素晴らしかったけど、それ以上に「愛してやまない音楽を」が泣けた。リズム隊のコーラスがいつも想像を超えたところで小山田くんのヴォーカルに寄り添うからびっくりする。だけどコーラスは、まだ音源になっていない「706号室」という曲がすごいんだよなぁ。
くるりは、「ワンダーフォーゲル」から始まって「ロックンロール」で終わるというベストアルバム的なセットリストでした。(しかも12曲も演ってくれた!「トレインロックフェスティバル」が聴けた!)ファン層が6:4くらいの割合の中、曲は有名どころであるにせよ、くるり御一行はかましまくってたよ。対バンツアーにも、「argentina」と「dancing shoes」を外してこなかったのが、ドラムスあらきゆうこに対する愛情だなあと思った。この2曲を(もちろんドラムスあらきゆうこで)生で聴かないと人生損してるよ!

今月はよく遊んだので、残りの11月は働き倒すぞ。働くのって楽しいな。たくさん働いて一休みする頃には、シャムキャッツの新譜が出ている。楽しみだなあ。